「スマートコート:アイケア」は、窓ガラスに専用のコーティングを施すことで、人間がまぶしく感じやすい特定の波長領域を減光し、より快適な光環境を実現する新発想の塗料です。
現代の学校やオフィスなど、多くの人が集まる空間では「光のまぶしさ」に悩む人が増えています。
こうした問題の一因として、人が強くまぶしさを感じる特定の波長領域の光が挙げられます。
実は日本人の約30%は、欧米人と同様に紫外線・特定波長の光に対して敏感(光過敏)とされています。
しかし多くの場合、自分が光に敏感だと気付かず、片頭痛持ちだと思っていることがあるのです。
スマートコート®アイケアは、窓ガラスに特殊コーティングを施し、特定の波長領域のみをカット・減光する技術です。
全体の明るさを無理に落とさず、まぶしさの原因となる光を軽減。
教室やオフィスなど大勢が集まる空間でも、比較的自然な光環境を維持できます。
教育の基本は「読み書き」にあります。
子どもたちにとって「教科書が読みやすい」・「黒板が見やすい」光環境がとても大事です。
ストレスが無くて、気持ち良く「読み書き」ができるためには、それに合った「明るさ」が必要ですが、この「明るさ」に関してはあまり注意が払われていませんでした。
私たちの研究では一般人でも90%減光した方が「読み書き」 がしやすくなる人が30%程度いることが分かりました。
しかし、単に90%減光してしまいますと、「視力」や「色味」が影響を受ける人が出てきますので、 「視力」や「色味」に影響を与えること無く、気持ちよく「読み書き」が出来る「光環境」が必要です。
そのためには、全体の明るさを一様に減らすのでは無く、ある特定の波長領域を減光するのが適当であることが分かりました。
しかし、明るさ感受性は個人差が大きいことが分かっています。大勢の子どもたちがいる教室では、子どもたち全員が明るさ感受性の違いにかかわらず、気持ち良く「読み書き」出来る「光環境」が必要となります。
私たちの研究結果は「特定の波長領域」の光を50%程度減光した「光環境」が、教室における適切な「光環境」であることを指しています。
窓ガラスおよび照明機器への対策は「光環境」の実現において有効かつ重要な課題です。
矢野 雅文教授
東京大学薬学部助教授、東宝九大学電子通信研究所教授、研究所所長などを歴任。
視覚機能の測定は従来経験則に基づく方法でしたが、矢野先生は新たに視覚機能を定量的に可視化する方法を考案しました。(特許取得済)
愛媛県立松山盲学校様など
様々な場所にて採用されています。
すでに複数の教育機関で導入され、従来はカーテンを閉め切り、照明もつけずに過ごすなどの対処を要していた生徒も、その必要なく学習に集中できるようになりました。
結果として、教室内での集中力向上に加え、子どもたちの自信回復にもつながったとの声をいただいています。